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産業

 平成22年の国勢調査では、対馬市の就業人口は第一次産業の割合が21.7%で他の地域に比べると高くなっています(長崎県:7.9%、全国:4.7%)。特に第一次産業の中で漁業は77.4%の割合になっていて対馬の主要な産業です。そのため第二次産業は12.3%、第三次産業は66.0%の割合で長崎県平均(第二次:19.5%、第三次:72.6%)を下回っています。就業者数の移り変わりを見ると、第一次産業・第二次産業就業者数が減少し、第三次産業が増えてきています。

 漁業は、対馬東沿岸・日本海を漁場の中心とするイカ釣漁業が主です。イカ釣漁業生産額は長崎県全体の40.1%(H25~26年農林水産統計)を占めています。その他、恵まれた海の資源を活用して鯛やブリなどの一本釣・延べ縄漁、サザエ、アワビの採取、ヒジキ、海藻類の採取、沿岸での定置網漁業が盛んです。また、浅茅湾を中心にマグロや真珠の養殖業が盛んで、特に真珠の生産量は長崎県全体の59.8%(H25~26年農林水産統計)を占めています。また、対馬は全国でも有数のあなご産地であり、その漁業生産量は長崎県全体の95.9%(H25~26年農林水産統計)にもなります。

 しかし、漁獲量の減少や魚価の低迷など漁業を取り巻く環境は厳しく、後継者不足で漁業従業者は年々減少し、高齢化が急速に進んでいます。

 林業は、豊かな森林資源に恵まれ、長崎県全体の林業生産額の13%(H25年)を占めています。第一次産業のなかでは漁業に次いで第二位の産業です。従来は木材生産が主でしたが、最近はしいたけ栽培に変わってきています。

 しかし、働く人の減少や高齢化、後継者不足、それと木材やしいたけの価格の低いことから林業の生産額が少なくなってきています。 農業については、昭和30年代まで対馬で主要な産業でしたが、他の一次産業と同じように年々働く人が少なくなっています。このため、島内では野菜や米などの生産量が少なく、島外の生産地へ依存してます。

 工業は、主なものはなく建設業の占める割合が高くなっています。しかし、公共事業の減少により事業所が激減し、従事者が2千名程減っています。また、鉱業については、厳原町阿須地区は陶磁器やタイルの原料になる陶石類の日本三大産地の一つで年間約5万トンが生産されています。製造業については、食料品製造業、窯業・土石製品製造業、木材・木製品製造業などで、規模の小さい事業所が多いのが特徴です。

 商業については、飲食料品小売業の売上げが高いのが特徴です。商業年間販売額は414億2,400万円で、1商店当たり9,330万円(H26年商業系統表)でした。また、近年では美津島町や上対馬町に大型小売店舗がオープンし、販売額を伸ばしています。

 観光については、歴史・自然・文化といった対馬独自の豊かな観光資源や韓国との国際航路が開設されたことや対馬厳原港まつり・つしま海道音楽祭・国境マラソンIN対馬など国内外のお客さんが多く集まるイベントの開催で観光客は増えています。

産業別就業者数の推移(国勢調査) 単位:人
区分 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年
就業者総数 21,367 21,292 20,219 18,066 15,507 集計中
第一次産業 6,190 5,621 4,832 3,806 3,357
29.0% 26.4% 23.9% 21.1% 21.7%
第二次産業 4,130 4,398 3,978 2,971 1,910
19.3% 20.7% 19.7% 16.4% 12.3%
第三次産業 11,043 11,263 11,409 11,266 10,223
51.7% 52.9% 56.4% 62.4% 66.0%

(注)表の中、下段の%は、就業者総数に対する産業別の割合です。
なお、働く人の総数には、産業別に分類できない人も入っているので、産業別就業者数の合計とは一致しません。

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